SDGs入門 - 持続可能な開発目標と私たちの社会
世界が合意した持続可能な開発目標
「SDGs」と私たちの社会
この講座は、持続可能な開発目標「SDGs」と私達の社会をテーマにした講座です。
近年、SDGsが注目される機会が非常に多くなってきました。
ビジネスの分野でもSDGsに耳にする機会が増えています。この講座では改めて、SDGsとは何なのか、私たちの生活やビジネスにどのような関係があるのかを基礎から分かりやすく解説します。
そもそもSDGsとは何でしょう?
SDGsとは、2030年に向けて世界が合意した「持続可能な開発目標」、
Sustainable Development Goalsの頭文字を取った略語です。
- 貧困をなくそう
- 飢餓をゼロに
- すべての人に健康と福祉を
- 質の高い教育をみんなに
- ジェンダー平等を実現しよう
- 安全な水とトイレを世界中に
- エネルギーをみんなに そしてクリーンに
- 働きがいも経済成長も
- 産業と技術革新の基盤を作ろう
- 人や国の不平等をなくそう
- 住み続けられるまちづくりを
- つくる責任 つかう責任
- 気候変動に具体的な対策を
- 海の豊かさを守ろう
- 陸の豊かさを守ろう
- 平和と公正をすべての人に
- パートナーシップで目標を達成しよう
SDGsは以上の17個のゴールから成り立っています。
SDGsが私たちの生活と関係があるの?とお思いの方もいらっしゃることと思います。
実は、SDGsは私たちの生活にも大きな関わりをもっています。
一つの例を挙げます。
2018年の夏は、非常に酷暑と言われました。
外を歩くのはできるだけ避けたほうが良いと言われるくらいにです。
日本の多くの地域が、例年以上の暑さを記録しました。
酷暑は私たちの健康にも影響を及ぼしますが、農作物への影響も大きな問題を引き起こします。
気候変動、温暖化というと身近なものではない、と思われがちですが、
- 農作物が気候変動、温暖化によって、本来生産できていた場所から北上している
- 寒い地域でないと生産できない作物が増えてきている
という問題が実際に生じています。
ミカンの産地というと愛媛県や、和歌山県が頭に浮かぶと思います。
ところが、農林水産省の調査結果によると、現在の品種をそのまま生産しようとするのであれば、すでに愛媛県では生産が難しい状況が生じていると言われています。
今後、ミカンが育つ環境としてふさわしい場所は関東の茨城県になるであろうとも言われています。
農林水産省の調査結果の中でも、実際に愛媛の農家の方は「品種改良をするのか、それとも新しい植物を栽培するか」という選択に直面していると言われており、ここ日本でも気候変動が私たちの生活に影響を及ぼしていることが分かります。
SDGsのSであるSustainableは「持続可能」という意味です。
しかし今の社会は、「持続不可能」な状態になりつつあります。
日本も世界も「持続不能の病」に侵されているのです。
今まで身近には感じなかった世界規模の大きな問題に気づき、解決策へと目を向ける機会をSDGsは提供してくれます。
このコースで学べること
- SDGsとは何なのか?
- 持続可能性の高い社会を作るためには何をすべきか
- 国境を越えた課題の存在を理解する
こんな方にオススメ
- 企業で商品企画担当されている方
- 経営者の方々
- CSR担当者
- 働き方改革担当者の方
- NPOに所属されている方
SDGsと私たちの社会がどのように関わっているのかのヒントを、この講座で学んでください。
このコースの講師
認定NPO法人Malaria No More Japan理事、合同会社ながしま笑会代表、政治学博士。
大学で研究活動の傍らNGOに関わったのをきっかけに、これまでさまざまなNGOや財団の広報・キャンペーン業務を経験。08年より早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンターではコーディネーターとしてマラソン元日本代表の瀬古利彦氏のチャリティ駅伝大会の運営に10年以上にわたり従事。12年より理事を務める認定NPO法人Malaria No More Japanでは「ZEROマラリア2030キャンペーン」を運営してきた。
16年からは、歌手マドンナのパーソナルシェフを通算10年間務めた西邨マユミの日本でのエージェントとして、食と健康と環境に配慮した活動を自身の会社でも展開。SDGs市民社会ネットワークでは、SDGsの広報・普及啓発活動等に携わる。
大妻女子大学非常勤講師(担当科目「政治と現代社会」)、一般財団法人あしなが育英会評議員。
コースの内容
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